Classici giapponesi con furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Leggi 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) di 小出 楢重 (こいでならしげ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.351 caratteri · 657 schermate
最近の閑談
要するに平均点で進級するという方法なのだ。これは案外成功だった。やっとの思いで、美術学校へ入学した時、私は初めて算術から解放された。私の死ぬまで算術がないんだなと思った時、私の嫌いな、世界中の蜘蛛が一時に自殺してくれたような心地がした。もう私の一生涯はチャンチキチンでも、ドンドンでも何んでも来いだと思った。
今、私はこの年輩となって、なお阿呆らしくも、この囃子連中は芝居のチョボの如く、私の頭の一隅に控えている。そして或る重要な要件であって、しかも自分にとっては頗る興味がないといった場面においては、必ずこの連中は出演に及ぶのである。
それで私は重要な用件を聞き洩したり頼まれた用事を皆忘れてしまったりしてしまうのである。
最近の閑談
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袋にもいろいろある、紙袋、酒袋、オペラバッグ、四季袋、足袋、カポタングレース等。しかし私は最近珍らしいケチな袋を見た。
それは大阪の芸術家や紳士を集めた或招待会の席上での事だった。一人の工芸家らしい男は、運ばれる料理の主要なもの、例えばコロッケの塊りなどには決して手をつけないでその周囲のお添えものばかり食べるのであった、それは多分、食慾がないからの事かと思っていた、すると不意にテーブルの下から丁度海水浴に持参するような手提袋を取り出し、手早くコロッケをその中へねじ込ん