Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate

Aozora Bunko

そのころには、コンクリートのくらのほうにいた捜査課長をはじめ、おおぜいの人が、平野君のおうちへ来ていましたので、それらの人々が、明智探偵をとりかこんで、そのてがらを、ほめたたえるのでした。

明智は、ただ、笑っているばかりで、くわしいことは、なにも言いません。名探偵だけが知っている秘密があるのです。しかし、まだ、それをうちあけることができないのです。ああ、いったい、それは、どんな秘密だったのでしょうか。

ところが、そのよく朝、東京じゅうの人をアッと言わせるような、ふしぎなことが、おこりました。

上野公園の五重の塔のてっぺんの、あのヤリのような鉄棒に、ひとりの少年がつかまって、ふるえていたのです。ボロボロにやぶれた服をきた、乞食のような少年でした。それに気づくと、塔のまわりは、おそろしい人だかりになりました。あの子どもは、いったいどうして、あんな高いところへ、のぼることができたのかと、それが、なにより、ふしぎでした。

それから、警察や消防署の人々が、かけつけ、塔のいちばん上の階から、まるたで足場を組んで、半日がかりで、やっと少年をたすけおろしたのですが、これが、その日の夕刊に、大きな写真入りでのったものですから、東京じゅうの人が、そのさわぎを知って、びっくりしてしまいました。