Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate
怪人も、艇にとりついていれば、その毒をすわないわけにはいきません。そうすれば、いくら星の世界の生きものでも、やっぱり毒にやられて、死なないまでも、逃げる力を、うしなってしまうにちがいありません。
潜航艇は、もう動かなくなりました。黒雲の中に停止して、思うぞんぶん、怪人に毒液をすわせてやろうというわけです。
展望ガラスの上にも、モクモクと、黒い煙のような毒液が、おおいかかってきました。そのために、あたりは、まっくらになり、もう、なにも見えません。ガラスにとりついていた怪人のすがたも、消えてしまいました。黒い液体のために、見えなくなったのかもしれません。それとも、ガラスを、はなれて、逃げだしたのでしょうか。小林君は、まるで、爆弾の煙につつまれたような、なんともいえぬおそろしさに、からだを石のように、かたくして、立ちつくしていました。
しかし、やがて、黒雲のような毒液は、すこしずつ、すこしずつ、うすく、なってきました。海の中へ、ひろがっていくからです。今まで、まくをしめたように、見えなかったヘッド・ライトのひかりがボンヤリと見えてきました。それが、みるみる、明かるくなっていくのです。