Classici giapponesi con furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Leggi 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.581 caratteri · 364 schermate
火の柱
紙ですから風に飛ばされるおそれがあります。それで、風の少しもない夕がたでないと、こまるのです。さいしょ、銀座の空に、五つの円盤があらわれたときも、風のない夕がたでした。きょうも風は少しもなかったのです。夕がたをえらんだのは、空がうす暗くなっていて、紙の円盤を見やぶられないためでした。
紙の円盤は、はねをひろげた鳩が、すっかり、かくれてしまうほどの大きさです。下から見たのでは、ただ円盤が見えるだけで、鳩は見えません。それに、うす暗い夕がたですから、まず、気づかれる心配はなかったのです。しかし、鳩のあしに大きな紙の円盤をさげたまま、できるだけ高い空を飛ばせるという練習には、ずいぶん骨がおれました。いくど失敗してやりなおしたかしれませんよ。宇宙怪人にばけた悪ものも、この練習には、よほどの時間をかけたにちがいありませんよ。」
明智は、そこで、ことばをきって、応接間のおおぜいの人々を、グルッと見まわすのでした。
火の柱
そのとき、虎井博士が、一歩まえに出て、両手をひろげながら、さも感心したように、いうのでした。
「えらいっ。さすがに明智先生だ。よくも、そこまでやりましたね。