Classici giapponesi con furigana
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Leggi 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.735 caratteri · 290 schermate
そんでてめえらは、干乾しになってしまうところだったんだ。その干乾しになってしまうのを、いったいだれが助けてやったと思ってんだ?」
「それじゃいったい、おれらのお袋を自殺させたのはだれなんだ」
「そんなことをおれに訊いたって分かるか?」
「それじゃ教えてやろう。おれらのお袋は、きさま! きさまのために自殺したんだぞ」
「なんと? おれのために自殺をしたって?」
喜平は驚異の目を瞠りながら叫んだ。
「黙っていりゃ吐かしやがる?」
喜平はそして、いまにも掴みかかろうとするような形相さえ示した。しかし、正勝は喜平の顔に向けてぐっと目を据えたまま、身動ぎもしなかった。喜平は鞭を取って、ぴしりと強く書卓の上を打っただけだった。
「馬鹿野郎め、育てられた恩を忘れやがって!」
「大変な恩だ。こっちから言わせりゃあ、それこそ余計なお世話だったんだ」
「余計なお世話だと? 余計なお世話かはしんねえが、もしあん時にだれも世話する者がなかったら、てめえら母子はどんなになっていたか、それを考えてみろ!」
「ふん! そんなこたあさんざんぱら考えていらあ。おれらの親父は何のために死んだか? だれのために殺されたか? そして、お袋はおれらを育てるためにどうしたか? なぜ自殺したか? だれのために自殺したか? そんなこたあ何もかも知っていらあ。