Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Leggi 愛よ、愛 (あいよあい) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.138 caratteri · 99 schermate
「まあ、知れるまで知らないことにしようよ。あいつに玄人のやることはめったに判りゃしないから。」
三人は修繕中のサン・ドニの門を潜って町の光のなかに出た。リゼットの疲れた胃袋に葡萄酒がだぶついて意地の悪い吐気が胴を逆にしごいた。もし気分がそのまま外に現われるとしたら自分の顔は半腐れの鬼婆のようなものだろう。彼女は興味を持って、手提鞄の鏡をそっと覗いて見る。そこには不思議な娘が曲馬団の馬を夢みている。この奇妙さがふたたびリゼットへ稼業に対しての、冒険の勇気を与えて彼女は毎夜のような流眄を八方に配り出した。しかも今夜の「新らしい工夫」に気付くと卒然と彼女の勇気が倍加した。
リゼットは鋸楽師の左の腕に縋っておぼこらしく振舞うのであった。孤独が骨まで浸み込んでいる老楽師はめずらしく若い娘にぴたと寄り添われたので半身熱苦しく煽られた。彼はそれを防ぐように左肩を高く持上げ鼻の先に汗を掻いた。うしろから行くマギイ婆さんは何となく嫉妬を感じ始めた。
ポアッソニエの大通はもう五色の光の槍襖を八方から突出していた。しかしそれに刺され、あるいはそれを除けて行く往来の人はまだ篩にかけられていなかった。