Classici giapponesi con furigana
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あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Leggi 愛よ、愛 (あいよあい) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.138 caratteri · 99 schermate
――そう、此頃あの方どうしてらっしゃる?
――相変らず真赤な洋服かなんか着てね、「甲野さんのようなプロレタリア文学家と私のような小説家と、どっちが世の中の為めになるかってこと考えて御覧なさい。世の中には食えない人より食える人の方がずっと多いのだから、私の小説は、その食える人の方の読者の為めに書いてるんだ。」と、斯うですよ。は、は、は、は。
かの女は、華美でも洗練されて居るし、我儘でも卒直な戸崎夫人の噂さは不愉快でなかった。そういう甲野氏も僻み易いに似ず、ずかずか言われる戸崎夫人をちょいちょい尋ねるらしかった。
――あなたの噂も出ましたよ。あなたをたんと褒めて居たが、おしまいが好いや、――だけどあの方あんなに息子の事ばかり思ってんのが気が知れないって。
かの女はぷっと吹き出してしまった。かの女は子を持たない戸崎夫人が、猫、犬、小鳥、豆猿と、おおよそ小面倒な飼い者を体の周りにまつわり付けて暮らして居る姿を思い出したからである。