Classici giapponesi con furigana
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Leggi 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.349 caratteri · 207 schermate
不安になって来る。廊下に置いたバスケットが妙に厭になった、大事な時間を、借りる! と云う事で、それも正当な権利を主張しているのに、駄目だと云う。
これは、こんなところでみきわめをつけた方がいゝかも知れない。
「じゃ借りません! 其代り止めますから今迄の報酬を戴きます。」
「自分で勝手に止されるのですから、社の方では、知りませんよ。満足に務めて下すっての報酬であって、まだ十二三日しかならないじゃありませんか!」
黄にやけたバスケットをさげて、私は又、二階裏へかえった。
ミシン嬢は、あれから、下の妻君と気持が凍って、引っ越しするつもりでいたらしかったが、帰えって見ると、どこかみつかったらしく、荷物を運び出していた。
彼女の唯一の財産である、ミシンだけが、不格恰な姿で、荷車の上に乗っかっていた。
全てはあゝ空しである――。
七月×日
駅には、山や海の旅行者が、白い服装で、涼し気だった。
下の妻君に五円借りる。
尾道まで七円くらい、やっと財布をはたいて切符を買うと、座席を取ってまず指を折った。
――何度目の帰郷だろうか!
露草の茎
粗壁に乱れる
万里の城
何かうらぶれた感じが深い。