Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

Leggi 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.349 caratteri · 207 schermate

Aozora Bunko

ドラ焼きを買って皆と食べた。

今日はひどい嵐、雨が降る。

こんな日は淋しい。足がガラスのように固く冷える。

十月×日

静かな晩だ。

「お前どこだね国は?」

金庫の前に寝ている年取った主人が、此間来た俊ちゃんに話かける。寝ながら他人の話を聞くのも面白い。

「私でしか……樺太です。豊原って御存知でしか?」

「樺太から? お前一人で来たのかね。」

「えゝ!」

「あれまあ、お前きつい女だね。」

「長い事函館の青柳町にもいた事があります。」

「いゝ所に居たんだね、俺も北海道だよ。」

「そうでしょうと思いました。言葉にあちらの訛がありますもの。」

啄木の歌を思い出して真実俊ちゃんが好きになった。

函館の青柳町こそ悲しけれ

友の恋歌

矢車の花。

いゝね。生きている事もいゝね。真実に何だか人生も楽しいものゝように思えて来た。皆いゝ人達ばかりだ。

初秋だ、うすら冷い風が吹く。

佗しいなりにも何だか女らしい情熱が燃えて来る。

十月×日

お母さんが例のリウマチで、体具合が悪いと云って来た。

もらいがちっとも無い。

客の切れ間に童話を書く、題「魚になった子供の話」十一枚。

何とかして国へ送ってあげよう。