Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほうろうき(しょしゅつ)

放浪記(初出)

林 芙美子

Leggi 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.349 caratteri · 207 schermate

Aozora Bunko

怪談なんかに話が飛ぶと、たい子さんは千葉の海岸で見た人魂の話をよくした。

この人は山国の生れか非常に美しい肌をもっている。やっぱり男に苦労する人だ。

夜更け一時過ぎまで花弄をする。

六月×日

萩原さん遊びに来る。

酒は呑みたし金はなしで、敷蒲団一枚屑屋に壱円五拾銭で売る。

お米がたりなかったので、うどんの玉をかってみんなで食べる。

酒の代りに焼酎を買って来る。

平手もて

吹雪にぬれし顔を拭く

反共産を主義とせりけり

酒呑めば鬼のごとくに青かりし

大いなる顔よ

かなしき顔よ。

あゝ若人よ! いゝじゃないか、いゝじゃないか、唄を知らない人達は、啄木を高唱してうどんをつゝき焼酎を呑んだ。

その夜、萩原さんを皆と一緒におくって行った夫が帰えって来ると、蚊帳がないので、部屋を締め切って、蚊取り線香をつけて寝につくと、

「オーイ起ろ起ろ!」ドタドタと大勢の足音がして、麦ふみのように地ひゞきが頭にひゞく。

「寝たふりをするなよお……。」

「起きているんだろう。」

「起きないと火をつけるぞ!」

「オイ! 大根を抜いて来たんだよ、うまいよ起きないかい……。」

飯田さんと萩原さんの声が入りまじって聞える。