Classici giapponesi con furigana
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Leggi 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.349 caratteri · 207 schermate
時計屋のかざり窓に私は女泥棒になった目つきをしてみようと思いました。
何とうわべばかりの人間がウヨウヨしている事よ
肺病は馬の糞汁を呑むとなおるって
辛い辛い男に呑ませるのは
心中ってどんなものだろう
金だ金だ
金は天下のまわりものだって云うけど
私は働いても働いてもまわってこない
何とかキセキはあらわれないものか
何とかどうにか出来ないものか
私が働いている金はどこへ逃げて行くのか
そして結局は薄情者になり
ボロカス女になり
死ぬまでカフェーだの女中だの女工だのボロカス女になり
私は働き死にしなければならないのか!
病にひがんだ男は
お前は赤い豚だと云います
矢でも鉄砲でも飛んでこい
胸くその悪るい男や女の前に
芙美子さんの膓を見せてやりたい。
かつて、貴方があんまり私を邪慳にするので、私はこんな詩を雑誌にかいて貴方にむくいた事がある。
浮いた稼ぎなので、焦々しているのだと善意にカイシャクしていた大馬鹿者の私です。
そうだ、帰えれる位はあるのだから、汽車に乗ってみようかな。
あの快速船のしぶきもいゝじゃないか、人参灯台の朱色や、青い海、ツヽンツンだ。
夜汽車、夜汽車、誰も見送りのない私は、スイッとお葬式のような悲しさで、何度も不幸な目に逢て乗る東海道線に身をまかせた。