Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate

Aozora Bunko

日の丸

「ウン、知ってるよ。銃を持って行こう」

「それじゃ、君たち二人で行って来たまえ。僕はその間に、火をこしらえておくよ」

哲雄君が意外なことをいい出しました。

「エ、火を? 君何か考えがあるのかい」

「ウン、ちょっと思いついたことがあるんだ。きっと君たちが帰るまでに、火を燃やして見せるよ」

哲雄君は自信ありげに、ニッコリ笑って答えました。

そこで、一郎君と保君は犬のポパイをつれて、森の奥へ川を探しに出かけることになったのですが、うまく川が見つかるでしょうか。いや、それよりも、哲雄君はいったいどんな方法で火を燃やすつもりなのでしょう。「マッチがなくて、火を燃やす法」なんて、そんな魔法のようなことが、ほんとうに出来るのでしょうか。

日の丸

一人洞窟の中に残った哲雄君は、何を思ったのか、難破船から持ちかえった双眼鏡を手にとって、しばらく考えていましたが、やがて、

「双眼鏡もだいじだけれど、ナアニかまわないや。片方の筒だけこわしたって、もう一つの方で見られるんだから」

と、ひとりごとをいいながら、何か決心した様子で、そこにあった料理用のナイフをとると、いきなり双眼鏡の片方の筒をこわしはじめました。