Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate

Aozora Bunko

哲雄君の第二の手柄

そして、少年達の行手には、ある恐しい運命がまちかまえているのです。ほんとうの冐険がこれからはじまるのです。

哲雄君の第二の手柄

そして、一箇月ほどは、これという大事件もなくすぎさりました。何よりも恐しいのは、夜寝ている間に、猛獣におそわれることでしたが、少年達の用心がきびしかったためか、しあわせにも、まだ一度もそういう事は起りませんでした。しかし、その一月の間には、いろいろ苦しいことや、気味の悪いことや、おかしいことや、たのしいことがあったのです。それらをくわしく書いているひまはありませんが、おもなことを二三しるして見ますと、まず第一に困ったのは、一週間ほどたった時、お米がすっかり無くなってしまった事です。度々ボートで沈没船に行って、料理場にあるお米を運んで来たのですが、それもみんなたべつくしてしまったのです。しかたがないので、メリケン粉で、だんごのようなものを作って、お米の代りにしていましたが、それもやがて残りすくなになって来ました。

一方では、沈没船から持って来た釣道具で、魚を釣ったり、森の中を歩きまわって例の鹿をうったりして、副食物の方はどっさりあったのですが、そういう肉類ばかりでは、ごはんをたべたような気がしません。