Classici giapponesi con furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Leggi 新宝島 (しんたからじま) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 99.590 caratteri · 197 schermate
難破船
「ボートで行けばいい。僕たちのボートは砂に埋まっているけれど、まだこわれてやしないんだから」
「アア、そうだね。でも、オールがないぜ。一本は君が流してしまったし、あとの一本もあらしで、どっかへなくなってしまったから」
「一郎君のよく切れるジャック・ナイフがあるじゃないか。あれで、手頃の木を切って、オールを作ればいいよ」
「ヤア、たいへんだなあ。そんなことしてたら、一日も二日もかかってしまうぜ」
「そりゃそうだよ。でも、二日かかっても、三日かかっても、僕たちにはそのほかに手だてがないんだから、やっぱりオールをつくるほかはないよ。ロビンソンをごらん、四箇月もかかって、丸木舟を造ったんだぜ」
結局、哲雄君の考えぶかい意見にしたがって、オールを造ることに相談がまとまりました。なんという気のながい話でしょう。でも、少年たちには、それよりほかにしかたがなかったのです。
難破船
道具といっては、ジャック・ナイフ一挺なのですから、その苦労は一通りではありませんでしたが、でもまる一日かかって、やっと、オールのような形をした木切を二本造ることが出来ました。
そして、いよいよボートを海に浮かべ、沈没船にむかってこぎ出したのは、三人が島に流れついた翌々日の朝のことでした。