Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.659 caratteri · 372 schermate

Aozora Bunko

すでにわれらの計は、遠く大坂につながり、北越とむすび、天下の風雲と、懸引の呼応を持っているものです。地方的な小ゼリ合いなら、そんな戦遊びも面白いでしょうが、もすこし、御自重ねがいとう存じます」

「では、何とするのじゃ」

「お父上みずから軍使を迎え、いんぎんに、且つ、篤と先方の誘降文に耳を傾けて……心おどおどと、弱味を示し――そして、何分の御返答をいたすまで、三日の間、御猶予ねがいたいといってお返しなさいませ」

「そして?」

「三日あれば、川中島衆も、ことごとく徳川勢のうしろまで、枚をふくんで、つめ寄りましょう。われらも、それぞれ身を変じ、奇兵をひっさげて、彼方此方の要路にひそみ、充分、埋伏の計を図ることができます」

「そうか。三日の後に、手切れを云いやり、かれらの憤怒を誘いよせて討つか」

「味方は、時を稼ぎ、敵は惰気と奢りを長じ、かれの大軍と、味方の小勢は、そこで互角に、立ち合えましょう」

「そうしよう! 於弁、軍使をすぐこれへ伴え」

「いいえ、お父上みずから、中門まで、出迎えにお越し下さい」

親ながら、於弁の才能を認めている昌幸は、子息のいうがままに、軍使を迎え、そして、三日の猶予を乞うて、返した。