Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.353 caratteri · 371 schermate

Aozora Bunko

細川与一郎、ことし七歳、細川藤孝が子である。

「はいッ」

立って、猩々を舞うと、信長は小鼓を取って、自身、拍子を打った。

「やんや、やんや」

戦国の豪傑たちは、他愛なく喝采した。与一の姿も愛らしや。信長が鼓構えの所作も善い哉。――満堂思わず手をたたく。

この与一郎こそは、後の細川三斎、越中守忠興であった。

それから二日。――わずか二日の後には、信長は、さらに、もっと厳粛な奉仕にかかっていた。

禁裡の修築である。

四月八日に、その鍬初めの式は挙げられたが、着京以来、彼は、夜の小閑に、杯も持たなかった。

宮殿の絵図面など、みな自分でひいた。そして普請奉行の島田弥右衛門、朝山日乗、村井貞勝などを幾たびも呼びよせて、相談もしていた。

物にかまわない彼であるが、皇居の御工事は、すべて古式に拠った。大工にはみな烏帽子を戴かせ、素襖を着せ、用材は清浄を守らせ、かりそめにも不敬不浄をゆるさなかった。

予算一万貫、工人二万、京都の富豪たちにも、賦課を申しつけた。――そして彼は虎の毛皮の行縢を穿ち、時には、手に白刃をさげて、外門の工を見廻った。

彼の名望が余り高いので、或る時、一市人が、女の被衣をかぶって、彼の側近く寄り、