Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.353 caratteri · 371 schermate

Aozora Bunko

隣交遠計

と、少年の折、一家の貧窮を託して、郷土を去る時に姉にいった約束である。

彼は、その実行を、妻に相談した。翌年、妻の縁家の木下弥助を、おつみの良人として、城内で結婚させた。その弥助が、後の三好武蔵守一路だった。

だが。

父を同じゅうする姉以上、藤吉郎が心をつかったのは異父弟の小竹と末の義妹だった。

小竹は、改名させて、小十郎と名のらせ、士分の中に加えた。後の大和大納言秀長はこの人である。

末の義妹は――それはもっと後のことだが、家康へ嫁いで間もなく病死した。

こうして今、一家揃ってみると――母は明けて、五十一、姉は三十歳、弟は二十四、妹は二十一だった。

「みんな大きくなりましたなあ……」

藤吉郎は、母へいった。そして母の満足な顔を見るのが、彼の欣びだった。また、明日への大きな張合いだった。

隣交遠計

尾濃の二州を併せれば、優に百二十万石の大国。

きょうの信長は、もう昨日の信長ではなかった。

稲葉山は、岐阜と改め、信長は岐阜城にすわった。

永禄八年の新春。

岐阜城第一に迎えた春の献賀にと、丹波長谷の城主赤沢加賀守は、自分の秘蔵する名鷹二羽のうちの一羽を、わざわざ使者に託して送ってきた。