Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.353 caratteri · 371 schermate

Aozora Bunko

御受領くださればありがとうぞんじまする」

藤吉郎が云い終った時である。書院の庭さきから小六に向って、

「叔父上」

と、云いながら平伏した、見つけない武士があった。

「わしを、叔父とは?」

小六は怪しみながら、庭さきの武士に眼をこらした。

平伏していた男は、

「お久しゅうござりまする」

と、面を上げた。

ぎょっとしたにちがいない。それは隠せない驚きをうけた顔だった。小六は思わずいった。

「やッ? ……。そちは甥の渡辺天蔵ではないか」

「面目もございませぬ」

「どうして、これへは」

「生きて再びお眼にかかる折もあるまいと思っておりましたが、木下様のお情けで、今日のお使いに、駒の口取を申しつけられ、これへお供して参りました」

「なに。供をして」

「叔父御に叛いて、蜂須賀村を出奔して以後、久しく甲斐の武田家に身を寄せ、乱波の者(隠密)の仲間に働いておりましたが、織田の動静を探って来いと命じられ、三年ほど前、清洲の城下に立ち廻っていたところを、織田殿の侍に観破されて召し捕えられ、久しく牢舎に抛りこまれていたのを木下様のお計らいで、救われたのでござりました」

「では……今はこの木下殿に随身しているのか」