Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
」
と斜めに警官を見て、莞爾り笑う……皓歯も見えて、毛筋の通った、潰島田は艶麗である。
警官は二つばかり、無意味に続けざまに咳した。
「お前は何かい、ああ。」
「はあ、お次に控えておりました、賤の女でござんすわいな。」とふらふらする。
分ったか、分らないか、別に心にも留らない様子で、
「何が故に、ああ、出チ来たかい、うむ?」
「はいはい、御意にござりまする。」
と妙に可愛い声して、
「このお方の、」
流眄に、ト心あってか葛木を優しく見ながら、
「お検べが済みませんと、後が支えますのでござんすわいな。」
「何が支える、何が。」
「だって――ああ焦ったい。この方は何じゃありませんか――御姉さんの志だって、お雛様に御馳走なすった、お定りの(栄螺と蛤。)――
でもお儀式よ。それを貴下、川ン中へお放しなすったって、それがでしょう、怪しいって事なんでしょう。
もし、栄螺も蛤も活きていますわ。中でもね……お雛様に飾ったのは、ちらちら蝋燭の煮えます時、春雨の静かな晩は、口を利くものなんですよ。クク、」
と酸漿を鳴らすがごとく、
「なんて。――可哀相に、蒸したり焼いたり出来ますかって貴下――おまけにお雛様んでしょう――この方の心意気は、よく分ってるじゃありませんか。