Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
彗星
六十三
――露地の細路、駒下駄で――
と心悲しい、が冴えた声。鈴を振るごとく、白銀の、あの光、あけの明星か、星に響く。
葛木は五体が窘んだ。
稲荷堂の、背裏から、もぞもぞと這出して、落ちた長襦袢に掛って、両手に掴んだ、葛木を仰ぎ見て、夥多たび押頂いたのは赤熊である。
車夫の提灯が露地口を、薄黄色に覗くに引かれて、葛木はつかつかと出て、飜然と乗ると、楫を上げる、背に重量が掛って、前へ突伏すがごとく、胸に抱いた人形の顔を熟と視た。
彗星
六十三
その翌年の春である。日本橋三丁目の通の角で、電車の印を結んで、小児演技の忠臣義士を煙に巻いて、姿を消した旅僧が、胸に掛けた箱の中には、同じ島田の人形が入っていたのである。
生理学教室三昧の学士も、一年ばかりお孝に馴染んで、その仕込みで、ちょっと大高源吾ぐらいは玩ぶことが出来たのである。
却説、葛木法師の旅僧は遠くも行かず、どこで電車を下りて迂廻したか、多時すると西河岸へ、船から上ったごとく飄然として顕れて、延命地蔵尊の御堂に詣でて礼拝して、飲酒家の伯父さんに叱られたような形で、あの賓頭廬の前に立って、葉山繁山、繁きが中に、分けのぼる峰の、月と花。