Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
……」
「何が可恐くって遁げるものかね、悪い事をした覚は無い。」
「ただ、口説いて見たばっかりだってね。」
「そしてだ、見事に刎ねられたから可いじゃないか。」
「嘘ばっかり、口説けもしないんじゃありませんか。」
「それも、評判かい。」
「まずね。」
「いや、破れかぶれ、何を隠そう。言出すまいとは思ったけれども、凡夫の浅間しさに、つい、酔った紛れに。」
「おや。」
「が、酒の勢を借りて、と云うのが、打明けた処だろう――しかも今夜――頭から恐入らされたよ。」と、もう一呼吸、帽子を深草、蓑より外套は見窄らしい。
これは蓋し事実なのである。
お孝は、一足前立った、身を開いて、鈴を張ったような瞳に一目凝視めてちょっと頷きながら、
「隠さず、白状をなすったから、私がつかまって行くのは堪忍して上げます。……打棄った清葉さんも豪いけれども。……」
で、立直って凜とした声、
「拾い手が立派です。……威張っていらっしゃい。そんなに可恐がる事は無いわ。」
「いや、恐れはせん、が、面目ないのだよ。」と窘まるばかり襟に俯向く。
斉しく俯向いて、莞爾々々と笑ってばかり、黙って、ついて歩行いた、お千世が、衣の気勢にそれと知って、真先に、