Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
年紀よりは派手なんだけれど、娘らしく色気が有って、まことに可い。葛木さん、ちょいと、あすこへ惚れたんじゃないこと。」
「馬鹿な。」
「でも可いでしょう。」
「長襦袢なんか、……ちっとも知らない。」
「まあ、長襦袢を見ないで芸者を口説く。……それじゃ暗夜の礫だわ。だから不可いんじゃありませんか。今度、私が着て見せたいけれど、座敷で踊るんでないとちょっと着憎い。……口惜いから、この妓に拵えて着せましょうよ。」
やがてお千世が着るようになったのを、後にお孝が気が狂ってから、ふと下に着て舞扇を弄んだ、稲葉家の二階の欄干に青柳の糸とともに乱れた、縺るる玉の緒の可哀を曳く、燃え立つ緋と、冷い浅黄と、段染の麻の葉鹿の子は、この時見立てたのである事を、ちょっとここで云って置きたい。
序に記すべき事がある。それは、一石橋からこの火の番の辻に来る、途中で清葉に逢った前。
縁日はもう引汐の、黒い渚は掃いたように静まった河岸の側で、さかり場からはずッと下って、西河岸の袂あたりに、そこへ……その夜は、紅い涎掛の飴屋が出ていた。
が、それではない。
桜草をお職にした草花の泥鉢、春の野を一欠かいて来たらしく無造作に荷を積んだのは帰り支度。