Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

「お前様方でのうて、忠臣蔵がどこに有るかな。」と飴屋は頷くように頤杖を支いて言う。

「一所においでよ、皆。」

「おい。」

義士の人数、六人の同勢は、羽根のように、ぽんぽんと発奮んで出て行く。

坊主は、笠ながら会釈して、

「貴殿は大高源吾どの?」

笹を持ったのが、(気を付け。)の姿勢になった。

「ええ、そうです。」

「こなたはな。」

見向かれた、ひょろ竹は、なぜか、ごしごしと天窓を掻いた。

「僕は赤鞘の安兵衛てんです。」

「ははあ、堀部氏でおいでなさる。」

「千崎弥五郎だよ。」

矮小は唇を、もぐもぐと遣る。

「成程――その他いずれもお揃いでありますな。」

と、六人をずらりと見渡し、

「いや、これは誰方も、はじめまして御意を得ます。」

ここで更めてまた慇懃に挨拶した。小児等はきょとんとする。

中に大高源吾が、笠を覗込んで、前へ屈み、

「坊さんは誰なんです。」

「怜悧だな。何、天晴御会釈。いかさま、御姓名を承りますに、こなたから先へ氏素姓を申上げぬという作法はありませなんだ。しかし御覧の通り、木の端同然のものでありますので、別に名告りますほどの苗字とてもありませぬ。愚僧は泉岳寺の味噌摺坊主でござる。