Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
三十四
「明いね、ここの電燈は何燭だろう。」
「五燭よ、ほほほほ。」とお千世が花やかな笑声。鍋は暖く霞んだのである。
三十四
「あれ……この妓が笑う。」
と葛木も笑いながら、
「客がこれだからその筈の事だけれども、私の行く家が、元来甚だ立派でないのだ。ね、座敷の電燈が五燭なんだよ。平時は、そんなでもなかったが、過般中、連があって、二人で出掛けた、その時、その千世ちゃんが来たんだね。確か……」
お千世が頷く。
「覚えている、それを知って、笑うんだ。私のような、向う見ずに女に目の眩んだものに取っては、電燈の暗いのなんぞちっとも気にはならないがね、同伴の男は驚きましたぜ。何しろ火鉢に掴まって、しばらく気を静めていると、襖や障子が朦朧と顕れるけれども、坐った当座は、人顔も見えないという始末だからね、余り力を入れて物を見るので、頭が痛いと云うんだよ。その妓も知ってるけれども、同伴の男が。
客の無い閑な家だし、不景気だし、いずれ経済上の都合だろうから、余分な御祝儀の出ない客が、(明を直せ。)も殿様じみるから、同じメートルで光は三倍強という重宝な電球ね、あいつを寄附しようとなって、……来ていた清葉が、」