Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.447 caratteri · 76 schermate

Aozora Bunko

七月八日

七月九日

七月十日

七月八日(日曜)

今日は久しぶりでいいなぎになった。

もく――火薬やヨードをとる藻――をとりに海士が朝早くからもぐって居る。ひる前、〔以下空白〕

七月九日(月曜)

いよいよ朝帰京する。六時半頃宿を出て、自動車まで、八時につく。四里の山道は一時間半位なのだけれども、なかなか退屈に感じられる。俥夫が、あすこいらの山百合を浜や東京に買手があると話す。ぬけ目のないものだと思う。富士が始めて見える。雪が大抵とけてたった二条か三条白いものが見える丈であった。自動車が、せまい道を走るので、馬や人間やが驚いたり、ぶつかりそうになったりする。全くすまないような心持がする。道は自動車の通るべきではないところを、無理に通って居るのだから、気の毒である。汽車は行きより早く両国へついたように思う。電車にのって見ると、いかにも都会人の感じが、あざやかに感じられる。少し自分が田舎者になったような心持がした。

七月十日(火曜)

気がゆるんだような、がったり落ちがしたようで、よるは長く寝たにもかかわらず、頭は止すまらなかったので、妙にエキセントリックになって居る。杉村氏の作品を見る。