Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.193 caratteri · 131 schermate
神経の鋭さ、精力などと云うものを全く超え切った、例えば、線と色との実に豊富な古画の落付き、真心ある渋味、こだわりない感性が流露して居るのだ。
幾度でも聴き度く感じたのは、此人が自分にとって始めてである。
今朝になっても、音全体の印象が耳につき、ソナータや、小品の美しい断片が、霊気に溶け、漂って居るように覚える。(五月二日朝)
春江ちゃんに会った。伯父母、咲枝ちゃんと一緒に。二十と十六の若い娘達は真個に可愛らしく浄く、活々して見えた。
帝劇から、二日の切符を二枚送ってよこしたので、一枚で誰か、国男か私、に来ないかと云う。春江ちゃん一人では困ると云って。
前から、今日はクロイッツェル・ソナータがあるので、私はどうかして聴きたいと思って居た。そのことを聞いて嬉しくなり、国男さんに、すぐじゃんけんを仕よう、仕ようと云った。勿論負けた方がゆずると云うのである。
いやだ、後で。五度じゃんをする、と云う。ベルが鳴って、二階の席に戻る時、負けては困る彼の心持を察し、じゃんけんはしないでも、私は行かないことにしよう、ときめた。帰り途で、そのことを国男さんに云い、自動車に乗って居た春江ちゃんにも云う。