Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.193 caratteri · 131 schermate
六月十五日
庭の方と、表の方と、両方にかかって居るから、日によって八畳、六畳とまわり歩くべきなのだろう。『職業婦人』を送って来る。とにかく結構なことと思い、あれは少し寄附もしたい。奥むめお氏も何かしたいと思ってああ云うことを思い立たれたのだろうが女の仕事は、資本が少ないのに団結しないから大きなことが出来ない。何故今の女と云うのは、貧しいものばかりが熱意と正直さとを以て生れて来て居るのか。貧しさで一方から云うと目があけられるのか。何にしても持続させたく、母上からでも少し寄附させようか。一度、帝劇を割愛されれば十五円は送れよう。
六月十五日(金曜)曇
「スーラーブ」、書き始む。
昨夜、横浜でケーブル氏が死去された報道を新聞で見た。
ロシア公使館の一隅で淋しい一生を学問にささげて死んだ彼のこと、並に久保氏のことを思うと、深い劇的な感に打れる。先日野上氏のところで久保さんのことをきいたので、一層その雰囲気がわかり迫って来るものがあるのだろう。
仕事、
手をつけ始めだから、例によって苦しく、やっと一枚と少し行く。
六月十六日(土曜)雨
二三日前から梅雨に入ったと見え、本式の霖雨が始った。