Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あしたはメーデー

槇村浩詩集

槙村 浩

Leggi 槇村浩詩集 (あしたはメーデー) di 槙村 浩 (まきむらこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.095 caratteri · 51 schermate

Aozora Bunko

壁のひゞわれにしみこんでは

百人の少年たちの海燕のような心臓をひんまげては急かし立てる校舎で

猫背になり

僕は室の中で真直ぐに立とうとするねずみもちのような時代を過したのだ

止めよう! 石膏のぼろ/\落ちた美術室の飾棚の上で

首の落ちた少年像をまたまさぐるなんて!

カラーの折り込みに苦心する級友の間で、

ぼろ/\の帽子を目深かに引っかぶって

僕は曲げられぬねずみもちの誇りを捨てなかった

この幼い誇りが

ひねくれた庇からふてくされた顔を面とさらすまでには

孤独な情熱を燃やしきる鉄の火炉が沢山まだ必要だったのだ

おゝ人がかたくなな青春の銅扉の前にたじろいだ時

感傷のニュアンスは何と流れるように日の旋りを経たしめたことだろう

この期間のなつかしい友人たちを僕は永久に忘れない

低い鉄柵と石楠の並木の間で

何となく友欲しさに交わした愛情は

ヒューマニズムの昂奮に燃えて探し廻った「正義」は

決して忘れられるものぢゃないのだ!

おゝ僕等の小さい秘密結社、「共産主義幼年同盟」

それは、ぬるでとこめじんの間を匍って行く銀の光の、透き通った鉱脈の中に自分を浸しながら