Classici giapponesi con furigana
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 148.519 caratteri · 296 schermate
「それは船岡の思いすごしだ」
「もう少し聞いてくれ」と甲斐は云った、「大学という人はそういう人物なのだ、そして、一ノ関はそれをよく知っている、一ノ関がそれを知っているところに、むずかしい点があるんだ」
周防はじっと甲斐を見た。
「つづめて云えば」と周防が訊いた。「暗殺の件についての評定のときに、私は気がついた」と甲斐は云った、「一ノ関は家中に紛争を起こさせようとしている、知ってのとおり、仙台人は我執が強く、排他的で、藩家のおためという点でさえ自分の意を立てようとする、綱宗さま隠居のとき、御継嗣入札のとき、老臣誓詞のとき、いちどとして意見の一致したことがなかった」
周防は頷いた。
「現にこんど亀千代さま御家督の礼として、将軍家へ献上する金品についても、老職の意見がまちまちで、いまだに決定しない」と甲斐はつづけた、「それも妨害するつもりではなく、それぞれが伊達家のためをおもい、しんじつ忠義のためと信じている、そして、もし自分の意見がとおらなければ、すぐにも切腹しかねないようなことを云う、奥山大学などは、その典型的な一人といっていいだろう」
「すると、密訴のことはどうなると思う」