Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あぶらじごく

油地獄

斎藤 緑雨

Leggi 油地獄 (あぶらじごく) di 斎藤 緑雨 (さいとうりょくう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.624 caratteri · 69 schermate

Aozora Bunko

九

ものか、銭湯行の下駄が勿体らしく揃えてあるので、これにも狼狽えて戸口へ出て、柳という字を赤く太く提灯へ書いた車へ乗ろうとして、気の惑いか軾棒に躓き、御機嫌克うという声を俯いて聞いたが、それから本郷へ帰って夢は一層巧になった。

九

遊びというものゝ味が真正に分ったなら、遊びは面白いことでなくて恐いことである。恐いことを知って遊ぶ者に過ちは無いけれども、それまでに一度面白いことを経ねばならぬので、過ちはその時に於て多く発生する、さりとて遊ばずに恐れる者が人間かと云えば、遊ぶ道のある間は、遊んで恐れる者の方が人間である。一夜淀文に強て酒盃を受けたぐらいでは、遊びはまだ嘗めるほどにも到らないが、それでも自分にはどこか面白い所が有たかして、貞之進はその翌日も出懸けたくなったが、もしそれに面白い所があったのなら、それは遊びが面白いのではない、女が面白かったので、唾するほどにも思わぬ小歌の詞が、句々珠のように光って感じられ、こうした時の目元、あゝした時の口元、別れてからも一々眼に浮び、ぜひですよとまたの入来を祈られて、こちらでこそぜひ逢いたく、その当座金のある