Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆしまもうで

湯島詣

泉 鏡花

Leggi 湯島詣 (ゆしまもうで) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.004 caratteri · 122 schermate

Aozora Bunko

と円輔はてかてかした額を撫でた。

「いえ、師匠、御馳走はその勝負にゃあ寄らないんだ。但し御機嫌の悪いのはこの節しょっちゅうさ、心太の拍子木じゃあないが、からぶりぶりしてらあな。」

「やっぱり……。」と押えて、それか、と呑み込んだようにいうと、源次は黙って頷く。

声を低うして、

「何でげすかい、あの神月とやらいう先生に一件が知れて、先方から突出したというのは本当なんで?」

「ああ、」と何だか聴きたくもなさそうに、源次郎は乗らない返事。

「成程竝べて置けば雛一対というのだが、身分には段があるね。学士と謂やあお前さん、大したもんでげしょう。その上に華族の婿様だというじゃあありませんか、幾ら若い同志で惚れ合ったって、お前さん、その身分で芸妓に懸り合って屋敷も出たッてえから、世の中にゃべら棒もあったもんだ。それだから円輔も大学へ入る処をさらりと止して、落語家となったような訳だと、思ったんでげすが、いや、世の中へ顔出しも出来なくなった処で、子を堕したと聞いて、すっぱり縁を切ったなあさすがに豪いや、へん、猪口の受取りようを知らねえような二才でも、学問をした奴あ要が利かあ、大したもんだね、して見ると蝶さんが惚れたのも男振ばかりじゃあないと見える、縒が戻りそうでもありませんかい。