Classici giapponesi con furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Leggi 湯島詣 (ゆしまもうで) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.004 caratteri · 122 schermate
だから、最初ッから、お前さんに棄てられると、私はどうなるか知れないッて、始終いっていたのにさ、打遣ってしまってさ、そして軽忽なことをするなッて言ってくれたって私は知りません。天窓へぴんと来るような五円花でも引かなくッちゃあ、自分で生きてるのか何だか分らないもの。
だけどもねえ、身でも投げて死んじまうと、さも面当にしたようで、どんなに心配を懸けるか知れないし、愛想を尽かされると、死んでからも添われないと悪いから。何も私を厭なんじゃない、世間の義理だからって言うんだけれども、何だか自分勝手のようだわねえ。
どうせ早く死にたいんだから、何だって、構やしない。坊や、お前でも生きてるなら可いけれど、目ばッかりぱちぱちしていて、何にも言わないんだもの、張合も何にもありやしない。私も死んじまったら、死んだものと、死んだものとだから、お前も口を利くだろう。少しも分らないでした事だから、堪忍することはするッて、お父ちゃんもそうお言いだから、坊や、お前も酷いことをされて、鬼とも蛇とも思ってようけれど、堪忍して、母ちゃんと言って頂戴な。」
と摺着いたが、がッくり仰向き、薄い燈火に手を翳して見た。