Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
」
和泉の猟夫の父親もその考えを持っていて、やはり基経にこの願いを容れてくれるようにいった。
「これが父親として最後の子供の願いでもござる。」
基経は快く答えた。
「三人ともならべて墓碑を立てましょう。」
津の父親は和泉の猟夫と墓をならべることに、烈しい反感と不潔を感じたらしいが、基経の承諾を得た今になっては何もいえはしなかった。ただ、老骨頑固な彼は不意に或る思いつきを考え出していった。
「此処は津の国土なれば、和泉の国の人は和泉の土に埋めるのが葬規じゃ、和泉の国にはこびたまえ。」
和泉の父親は、老眼に烈しい対手の言葉を感じながら、皮肉に一笑してしまった。
「船にて和泉の土を搬び申そう、和泉の土は子供を落着かせて眠らせるであろう。息子殿の父御ほどござって死後にも難題を申さるる方じゃ、息子も甚だ残念を致したであろうに。」
彼は老眼をうるませて悲しみを新しく色にうかべた。
「津の国には一つかみも和泉の土はござらぬ。おぬしごとき父を持った息子殿と射ち合った茅原も、対手をえらびそくなったとでもいおうより外はない。」
「こちらでも、不足な対手だと考えおる。かれこれ申されると、場所がらでも容赦はしませぬぞ。