Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate
こんなに永くかかってつくのに、間で殖えて二三通にもならないで、やっぱり一通の姿でついたというのは、甚だ私としては不本意な次第です。
いろいろとありがとう。パラパラ生垣の速達のこと。緊急動員の方は一向さしつかえはないのですから、どうぞ御心づかいなく。私があれを云ったのはね、パラパラ生垣そのもののことです。こんな風にめのつまったのがほしいからというだけ。白藤のひと気の毒です。この間午後ずっと居ていろんな話をしました。主人である人は、和歌や俳句をやったり本をかいたりするのだけれど、大酒毎晩で、病室のとなりが食事部屋で、そこでのんで唄って踊るのですって。そして細君はそれをつらく思って、「この間も私に出てゆけっていうわけなのかしら」と私に相談しました。或は「別の家をもつようにすすめろというわけなのかしら」と。だから私はこう云ったの、「とにかくさわぐにしろ、家でさわぐというのは、やっぱり家に対して、妻に対して自分の義務を感じているとも云えるので、今時の男が本当に何かやりたいと思って、一々女房の許可を得てやるなんて甘っちょろいものではないのだから、こっちからそんなことにさばける必要はない。