Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 289.044 caratteri · 575 schermate

Aozora Bunko

一生懸命さばっかり自分に感じていて。この頃はすこし高められた形として、自分の作家としての弱点も(一生ケンメイ倒れの意味で)わかりますから、それは今年になってからの収穫だと思います。『文芸』の仕事はそのモメントとなっているのよ。何でも、ですから徹底的に勉強すべきものね。

あの一昨年の「流行雑誌」にことわったこと。今もあれでよかったと思います。「歌のわかれ」はあれに出た作品です。これからも又きっとそういうときがおこりましょうね。極めて現実性があると思っていていいでしょう。積極的な文学上の努力であるということが、外見の消極を保たざるを得ないことは、いろんな歴史の波の間に屡生じましょうね。でも一昨年のことから私はいくらか学んだところがあって、無駄ではなかったと思います。いくらかずつ、少しずつ自主的な芸術の意味がわかって、多々益※(二の字点、1-2-22)弁じ、強固な柔軟性のあふれた美しいものになりたいことね。

昔の作家は自身の中に分裂をもっていて、本当の芸術のための仕事と、金かせぎと二通り分けて使いわけきれるものと思ってやっていて、いつも後者の現実のつよさに引き倒されて来ています。