Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.952 caratteri · 130 schermate
(三)の絵はがき)〕
(一)十五日、昨日の朝のお手紙今朝着きました、オリザビトンと一緒に送った薬は理研のビタスであったそうです。お手許には別なのが届きましたか、若しそうだったら何かの間違いでしょう。名札でも取れたのでしょうか、お調べ下さい。隆治さんの事は腸の系統ではないかと思って随分気にして居りましたが、マラリヤではやはり後へ長く残る病気で決して安心もなりませんね、帰ってから再発して体質的に影響も多いから。送る本は私も時々心に浮べていましたが、中々これぞと思うものがなくて、もう少したったら岩波文庫で『ピーター・シンプル』というのが下巻まで揃ったら送れるだろうと思っています、そちらの目が大変に治りにくいながら悪質のものでなかったのは本当に嬉しいと思います、目は随分こたえますから。私の視力は新聞の大見出しはみえるけれど他は駄目です。体の治り方がテンポが不揃いで、いくらか起きかえる事が出来るようになっても目はずっとおくれているというような工合です。何しろ普段から左右がチンバな乱視で困っていたから。今度ももう少しのところで視力が根本的に犯される危険があったようです。