Classici giapponesi con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
文句はべつに変わったこともなかった。
――雪子さんお変わりございませんか。ここに参ってからもう二月になりました。寄宿の生活――それはほかからは想像ができないくらいでございます、この春、ごいっしょに楽しく遊んだことなどをおりおり考えることが、ございますよ。ご無沙汰のおわびまでに……美穂子
清三はその葉書を畳の上において、
「今度は貴嬢も浦和にいらっしゃるんでしょう?」
「私などだめ」
と雪子は笑った。
その笑顔を清三は帰路の闇の中に思い出した。相対していたのはわずかの間であった。その横顔を洋燈が照らした。つねに似ず美しいと思った。ツンとすましたようなところがあるのをいつも不愉快に思っていたが、今宵はそれがかえって品があるかのように見えた。美穂子の顔が続いて眼前を通る。雪子の顔と美穂子の顔が重なって一つになる……。田の畦に蛙の声がして、町の病院の二階の灯が窓からもれた。
* * * * *
町の裏に小さな寺があった。門をはいると、庫裡の藁葺屋根と風雨にさらされた黒い窓障子が見えた。本堂の如来様は黒く光って、木魚が赤いメリンスの敷き物の上にのせてある。