Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Leggi 石狩川 (いしかりがわ) di 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 253.535 caratteri · 506 schermate

Aozora Bunko

決定した意志の力を倍加させねばならぬのである。

大野順平は安倍誠之助の家族が、その邪まものとして気になっていた。

「云うまでもないことながら――」と彼はあらぬ方を見て云った、「女は男に従わねばならぬ、聞けば二三日のち、開拓使ご用船がクシュンコタンに向けて出帆する由、そなたに取っても幸便と思われる、それについて、はなはだ差出がましくは存じたが、便乗の手つづき取っておきましたが――」

「はい」

幾らかひきつった険のある眼で、痩せた女は大野を見つめた。

「むろんオダルまではお送り申すことになっています、あそこには官の指定宿舎もござる、ふつつかながら、身どもら、お乗組までお世話させていただく所存」

「はいーッ」と歯を喰いしばって、女は袂で顔を蔽った。

「ご不満でござるか」

大野はあかるい陽のさしている戸口を見ていた。

彼は、床とは名ばかりの上りぱなに腰をかけて、屋内の煙くさい空気を深く吸いこんだ。

女は炉ばたに坐っていた。そう云えば、木の股をそのまま利用した自在鍵もすすけて来た。炉の灰も白く積っていた。おいおいと草の小屋にも住み馴れていたのだ。それはこの家族だけではない。