Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

Leggi 私本太平記 (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.638 caratteri · 233 schermate

Aozora Bunko

外へこぼれ出た宮廷の文化。分散された武家の財力、それらも吸って」

問「そういえば、虐げられつつ、庶民の生活は枯草のように、前より根強くなり進んで来ておりますな」

答「自分の力に自覚を持って来たからです。田楽能一つに見ても、以前は権門の物でしたが、当今では、河原小屋や辻能で、庶民に愛され、庶民が育てているものとなっている」

衆「いかにも、いかにも」

答「また、われら盲人にしても、このような職屋敷を持ち、以前にはなかった職能と人なみの生活を得たのは、やはり暗黒の世の陣痛が生んでくれた一つの光明であったのではないでしょうか」

問「光明……今の世にも光明があるとは初めて伺いました……。無限の暗黒、無限の合戦、無限の南北両朝のお争いかと悲しまれておりましたが」

答「長い時の流れからみれば、わたくしどもが見た半生の巷など一瞬のまに過ぎませぬ。大地とはそれ自体、刻々と易ってゆく生き物ですから、易るなといっても易らずにおりません。そして易り易ってゆく地上には、時にしたがって時代の使命を担った新しい人物が出現して来る」

問「そして次の時代を耕すというわけですか」

答「そうです。