Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
Leggi 私本太平記 (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.638 caratteri · 233 schermate
血の糸
はたして、正月の四日。
畠山国清が尊氏の使いとしてみえた。尊氏の親書を持っていた。和談の名目で来たのである。
「何はあれ、連れて来いと、先に鎌倉へ入って、お待ちなされておられます」
と、彼は尊氏に代ってその口吻のままをつたえ、
「これが根からのあだがたきとでもいうなれば知らず、御兄弟ではありませぬか。お話し合いのつかぬことはありますまい。国清がお供いたしましょう」
と、切になだめた。
兄弟とは何だったのか。直義はふとその常識的な意味のあり方に引きもどされた自分を強いてまた硬ばったものにしていた。自分から両手を後ろに廻して嘯くように言ったのである。
「連れて行け。国清」
「いやお縄などは打てません。またそんな御意ではない」
「わしは負けたのだ。だが断わっておく、降人として行くのではないぞ」
「わかっておりまする」
直義が鎌倉に着いたのは六日である。身柄はすぐ鎌倉の延福寺へ入れられた。
血の糸
ただ事の京都ではない。この年暮から正月――。
両朝合一で賀名生の後村上天皇が還幸となれば、さしずめ、北朝は解消のほかはあるまい。
それの前触れのように、南朝方の全権をになって乗り込んできた中院具忠は、