Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
Leggi 私本太平記 (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.638 caratteri · 233 schermate
それに彼が吉野へ来てから着々とすすめていた南党再起の布石もととのい、熊野海賊の洋上勢力も傘下に加え、また近くには、河内の東条に前衛本陣をきずいて、そこには、正成のわすれがたみ楠木正行を、検非違使ノ尉帯刀に任官させて、
「父にもおとらぬよう一ばい忠誠に励まれよ」
と、近畿の一大将に配すなど手順も万端できていた。
かつ、親房は得意の第五列を都へたくさんに忍びこませた。――この秋から冬じゅう、洛中諸所に、えたいの知れぬ火災がひんぴんと起っていたのは、あらましそれによる乱波の仕事だったのだ。
「機は熟す」
と、そこで彼は積極戦略へと移行しだした。――まず正行を激励して紀州の隅田城を打たせ、その余勢で、細川顕氏を堺ノ浦に撃破させた。――正行の純で少壮気鋭なこと、北畠顕家の再来を偲ばせるものがあった。
やがて、山名時氏は天王寺から逃げしりぞき、藤井寺の戦いも幕軍の破れに帰し、ようやく足利がたの驚愕は、師直、師泰までが陣頭に出てきたことにもうかがわれる。
そして十二月二十七日のことだった。
正行は、とつぜん、吉野の御所にあらわれた。
「正成の一子、河内の帯刀正行事、ちかく敵の大軍にまみえる覚悟のほどをほの見せて、ただいま行宮の坪ノ屋へ来てひかえております。