Classici giapponesi con furigana
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はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Leggi 花も刀も (はなもかたなも) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 89.364 caratteri · 178 schermate
「たいそう、はばな口をきくな」と、三平の云うのが聞えた、「ひとが温和しく出ればつけあがりやがって、そんなごたいそうな口をきいていいと思うか」
「いいとも悪いとも思やしない、いやなことをいやだと云ったまでさ、それもおまえさんに云ったんじゃない、河内屋へそう返辞をしてくれって」
「うるせえや」と、三平がどなった。それまでとはがらっと変った、凄みのある高調子で彼は云った。
「ばいたのくせにえらそうな口をききゃあがって、うぬをなんだと思ってやがるんだ、てめえ、おれに向ってそんな口をきけた義理じゃあねえ筈だぞ」
「おや、乙なことを聞くね、あたしがおまえになにか義理でもあるというのかい」
「白ばっくれるな」
「それはこっちで云うせりふだ」
お豊の声も高くなり、幸坊という子供が「よしなよねえちゃん、よしておくれよ」と、とめにかかった。お豊はひどく棄てばちな口ぶりで、ずけずけとやり返した。
あたしがばいたならおまえはなんだ、あたしの稼ぎのうわまえをはねて、やっとおまんまにありついているおまえはなんだ、ときめつけた。口惜しかったらどうとでもしてみろ。ぬかしたなあま。云ったらどうした、あたしの躯に傷でもつけたら、おまえの口が乾あがるんだよ。