Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

Leggi 苦心の学友 (くしんのがくゆう) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 162.732 caratteri · 332 schermate

Aozora Bunko

付近に肥溜めなぞがあって、むろん若様がたの立ち入るところでない。しかし運動にあきた照彦様はまもなく正三君を従えて、この方面へ志した。

「昔はここに雉がいたそうだ」

「いまでも鳩ぐらいいそうですね」

「鳩はどうだかわからないが、梟はたしかにいる。夜鳴いていることがある」

「あいつなら昼間は目が見えないから、しめたものです」

と二人は期待が大きくなってきた。

鳩も梟も出なかったが、雀はたくさんいた。見あたり次第にポンポンやったけれど、距離が遠いからちっともあたらない。なお林の中をうろつきまわっている間に、照彦様は、

「きみ、きみ、すてきなものがある。見たまえ」

と呼んだ。それは重なり合った雑木の下闇にさがっている蜂の巣だった。

「大きなものですなあ。いるいる。ウジャウジャいる」

と正三君はのぞいてみて後じさりをした。

「とろう」

「いけませんよ。さされます」

「ここから打ちおとしてやろう」

と照彦様が二、三発はなった。正三君も一発打った。蜂はブンブン舞い立った。

「もうよしましょう。あんなにおこっています」

「きみは弱虫だね」

「でも、さされるとつまりません」

「なあに」

と照彦様は空気銃を逆に持って、