Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate

Aozora Bunko

「親分、これはどうしたことです」

最初の問は八五郎でした。

「曲者は、喜八郎に下手人の疑いを被せる積りだったのさ」

「へェ?」

「ところが肝甚の喜八郎は、百人町の百兵衛のところに泊って何んにも知らずに居る、――此部屋に寝て居たのは、この俺だったとは、あんなに知恵の逞しい曲者にも気が付かなかったろうよ」

「すると、親分、曲者は誰です」

八五郎には、何が何やら、まだ呑込めません。

「それより、お前は、風呂場で何を見た、それを先に訊こうか」

「それが大変なんで、親分」

八五郎は恐ろしく酸っぱい顔をして居ります。此時はもう二階で石順の手当が始まり、倅久太郎夫婦が死骸の世話をしておりますが、残る人達は廊下から回って夜の庭へ出ると、銭形平次と八五郎を取巻いて、固唾を呑んで居ります。

「小僧の宗之助は、女だった筈だ」

「そうですよ、親分、どうしてそれを」

八五郎は平次に先に潜られて胆を潰しました。

「女でなきゃならないワケがあるんだ。それが確め度さに、少し殺生だが、お前に風呂場覗きをやらせたのだよ。宗之助は色も黒いし、骨組も逞しいし、一応十四、五の男の児のように見えるが、声が男の子ではなくてどうしても女だ。