Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate

Aozora Bunko

*     *

事件は簡単に落着しました。八五郎がせがむままに、平次が説明してやったのは、それから四、五日の後でした。

「宇佐美と淡路屋の主人がぐるになり、番頭と三人で黒旋風という仲間を拵えたのだよ。宇佐美がお浜ちゃんに嫌われた腹いせ、あの木賃宿に出入しているうちに、猿の毛を手に入れ、それを使って、信吉に疑を向けるようにしたのは悪い企みさ。妙月庵に入る前、床下に猿の毛で仕掛けをして置き、本当はあの日、昼のうちに忍び込んで、本尊の後ろに隠れ、夜半になって千両を持出して、寺男の着物を剥ぎ、小僧を人質に逃出した手ぎわはうまかったよ。宇佐美敬太郎は様子を見ながら、俺を引留めて置くために来たのだろう」

「淡路屋では」

「泥棒が自分の物を盗るんだから、これ程楽なことは無い。欄間を拭いて猿の毛を散らばし、窓を開けて、さて皆んな縛ったのだ。多分主人が番頭と女房を縛り、自分の縄は下女のお光に縛らせたことだろう、主人のだけが女結びになって居たよ。そして下女のお光は、縄を自分で解いたことにして、自分の手でグルグル巻いて大きな声を出したのさ」

「へェ?」

「淡路屋では変なことがいろいろあったよ――金を出せと言った泥棒が、二度目の話の時は、一言も口をきかなかったと言うし、屋根にも庇にも、家の回りにも足跡が無かったのも変じゃないか