Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.082 caratteri · 257 schermate
五
匕首は何時までも葛籠の上に載って居た様です、――私がお園さんと喧嘩をして、大夕立が来そうになって、驚いて家へ帰るまで――」
「お前は本当に雷鳴が嫌いなのか」
「好きじゃないが、そんなに嫌いでもありませんよ、でも、若い女が雷鳴が怖くないなんて、平気な顔をしていると、色気がなくて変じゃありませんか」
こんな秘密までは、平次も気が付きません。
五
「八、どうだ、見当は付いたか」
お組の家を出ると、平次は面白そうに八五郎を振り返りました。
「驚きましたね、あの女が下手人じゃ無いんですか」
「どうも、そうらしくないよ。お園の死骸の股のところに、血染の手形が着いていたが、あれは随分大きかったようだな」
「女の下手人が、自分の掌を動かして、わざと、あんな大きな手形をつけたんじゃありませんか」
「動かしながらつけた手形なら、指先の渦巻や、手の平の筋の跡が消える筈じゃないか」
「すると、どんな事になりましょう」
「お前にお組が下手人に違いないと教えたのは誰だ」
「小三郎ですよ、――賭場から裸に剥かれてぼんやり帰って来たという投げ節の小三郎に、昨夜お通夜の人達より半刻も早く帰ったから、何処へ潜り込んだか訊くと、――実は、お組が下手人に違えねえと教えてくれたんで」