Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Leggi 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) di 山崎 富栄 (やまざきとみえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.997 caratteri · 129 schermate

Aozora Bunko

たびたびお遊びにみえましても、お話の落ちが女になるというようなことは一度も仰言ったこともなく、わたしも相変わらずの、やんちゃ娘で、おつきあい願っておりました。

淡々としたおつき合いで、どういうお家柄のお方とも、どういう御家庭をお持ちのお方とも存じておりませんでした。また知ろうとも思いませんでした。

お友達とお話していらっしゃるいろいろの事柄を、おそばで伺っておりますうちに、世の中にこんな美しいお心のお方が生きていらっしゃったということがうれしく、御一緒になれないお方でもいい、せめて、こうして時折りのお招きに、おそばに坐って、可愛がっていただければと、わたしは思うようになりました。そうしておりましても、わたしの仕事を休んだことはございませんし、先生も、御自分のお仕事を愛していらっしゃいますから、いつでもちゃんと、お仕事をなさってから、文学のことや思想のこと、ときには政治の御批評を伺いにいらっしゃるお友達と御一緒に、わたしとも遊んでいて下さいました。

わたしの貧しい知識を補うためにも、お誘いをうれしく思っておりました。先生のお名前は、津島修治様と仰言って、ペンネームを太宰治様と仰言います。