Classici giapponesi con furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Leggi 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) di 山崎 富栄 (やまざきとみえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.997 caratteri · 129 schermate
二月九日
でもそのお便りは、太宰さん個人にも触れることなので、どうか、他言(他人の意味ではありません)なさらないで欲しいのです。
わたしのことは、よいのですけど、わたしだけに信じてお話なさったことがらが、万一、誰かに知れて、そこから三の人四の人という風に広がりますと、それこそ、どうしてよいやら死んでもお詫びのしようがなくなりますからお願いいたします。
このあいだのお兄さんのお便りの中の、自分だけの幸福は、わたしもいやです。わたし達の生活の意味はとても深い理由やら、人知れず苦しい恋やらがありますの。よく分かっていただけるように、真面目に道を振り返ってお知らせしたいと存じます。自分の問題や、山崎家の問題などが、一時にわっと、頭の中へ押し寄せて来るときがありまして、苦しいときがよくございます。
御相談いたしますから、これからも、おききくださいませ。毎日、御多忙のことと思いますが、ときおり御葉書の一通でも御送りくださいませ、いつも待っております。
ではまた、あとで
姉上様によろしくかしこ
一月三十一日
富栄拝
兄上様
二月九日
きょうはお便りありがとうございます。
読みびとの態度はよろしくなくて、くすんくすん笑ったりなどして頁を追っておりましたが、三枚目あたりから、横田の余りといえは余りな無礼さに憤りました。