Classici giapponesi con furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Leggi 雪国の春 (ゆきぐにのはる) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.000 caratteri · 266 schermate
畢竟するに大小いくつかのコタツの割拠独立は、炭取りの新発明がこれを可能ならしめたというべく、時雨のコタツという類の近松式恋愛なども、いわば木炭文明以後の新産物にすぎなかった。
それゆえにコタツはもと、主として夜の設備であったということができる。俳諧『続猿蓑』の連句にいわく、
別を人の言ひ出せば泣く 里圃
こたつの火いけて勝手を静まらせ 馬※(「くさかんむり/見」、第3水準1-90-89)
一石踏みしからうすの米 沾圃
ふけて皆の者がさアもう寝ようとなって、炉の鍵を引上げ板敷に釜をおろし、いぶる燃えさしを土間へ出してとっくりと消してから、残りのオキを灰に埋め、その上へ大きな蒲団を覆うて、もぐり込んで一同が睡ったのである。夜中に少し寒くなったとしても、起きて蒲団をまくって新たに焚き付けるか、辛抱するかよりほかには別に方法とてもなかったのである。
和歌に埋火のもとなどと、詠ずればこそはなはだ風流であるが、まず最初のコタツはこれくらい不便なものであった。丹念な家では夏中のオキを消して貯えておいて、夜永の寒さに出して使ったかもしれぬが、たいていは起きているかぎり大火を焚き、残りの温気だけをコタツとして利用したのである。