Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Leggi 雪国の春 (ゆきぐにのはる) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.000 caratteri · 266 schermate
折り焚く柴
村の住民の考えても見なかった新天地が、これによって田舎へは持ち込まれたのである。
折り焚く柴
火を焚けば話がはずむという原因結果は、よほど久しい大昔からの、不思議なる法則であったらしい。前年オランダのローレンス博士の一行が、二度目のニューギニア雪山の探険を企てた時には、いろいろ考えた末にボルネオ内地の土人を人夫に連れて行った。勇敢で従順で正直なことは申し分がなかったが、ただ一つの欠点は夜営地で焚き火をさせると、火のある間は話をしていてどうしても睡らないから、日中に居眠りをして困ることであった。赤道直下の島に生まれた彼らには、通例は火の必要はないはずであるが、一たび高山に登って榾火の夜の光に接すると、たちまちにして悠遠なる祖先の感覚が目ざめて、特殊の興奮に誘われずにはいなかったのである。
この点は酒などの効果もよく似たものであった。酒にもし人をして歌わしめ、牛蒡を掘らしめる力が具わっているものならば、飲む者がことごとくそうなければならぬ道理であるが、世の中が開けるにつれてそのような人はなくなる。つまりおもしろく笑いののしり、または酔い泣きすべき機会が、あべこべに酒盛りの日を待っていて現われるだけである。